5歳から7歳の非抜歯矯正について
永久歯(大人の歯)が生えてきます。
乳歯のさらに奥、前から数えて6番目に、第一大臼歯(6歳臼歯)が 生えてきます。
第一大臼歯は、歯の中で最も大きく、すりつぶしたり、かみつぶす力が一番あります。
第一大臼歯を早く失うと、かみ合わせは大きくずれることがあります。
しかし、早く生えてくるがゆえ、虫歯になる時期も早く、生えて間もなく虫歯になってしまうお子様がいます。
機能的な面においても、非常に大切な歯ですから、十分気をつけなければいけません。
予防処置は必須です。
この写真は、骨の側面が取ってあります。
中の永久歯が良く見えますね。
よく観察すると、次に生えてくる永久歯の高さが違います。下アゴの歯でいえば、低いところにある歯は、生えてくる順番が遅いのです。
犬歯はずいぶん下の方にありますが(上アゴの歯は、上の方)、一番最後に生えてくるからです。
7歳の子の写真です。
受け口になっています。上の前歯はほとんど見えません。
これから、徐々にアゴの成長も見られますが、そのまま経過を見ても、自然治癒は難しいでしょう。
このような場合、積極的に咬み合わせの治療をする場合があります。
自然に治るのは難しいので、
咬み合わせと、アゴの動きの検査、レントゲンによる診断を行いました。
これらの検査によって、
本当に下アゴが出ているのか?
うまく咬めないから、無理にアゴを出して奥歯で咬める位置を探しているか?
本来どこにアゴが位置するべきか?
など非常に重要な情報が得られます。
実際には奥歯で咬もうとすると、前歯が邪魔になってうまく咬めない状態でした。
けっして、下アゴが出ていることが原因ではありませんでした。
むしろ、下アゴを出さないと咬めないから、受け口にしているのです。
そこで、下アゴの本来あると良いであろう位置を、アゴの動きから計算します。
そのデータを、お口の中に置き換えていくのです。
上の写真は、咬合器(咬み合わせを見る器械)の上で、咬み合わせを保持するためのかぶせ物を乳歯に作ったところです。
実際に乳歯の上にかぶせ物を乗せた入れた状態です。
前歯では咬めていませんが、わざと咬み合わせを変えることにより、下アゴと上アゴの調和が取れてきます。
自然な咬む力と成長を利用した治療法です。
当然、永久歯も乳歯も抜く必要はありません。